iDeCoには、元本が確保される商品と、元本が変動する商品があります。
元本保証型商品はその名の通り、投資元本が保証された商品ですが、「投資の意味がない」と言われることもあります。
本記事では、iDeCoの元本保証型商品についての基本的な知識、メリット・デメリットを詳しく解説します!
また、元本保証型商品への投資がおすすめの人とそうでない人についてもご紹介します。
メリットとデメリットをしっかり理解した上で、iDeCoの元本保証型商品に投資するかどうかを判断してくださいね。
iDeCoの元本保証型商品とは?
こんにちは、みなさん!
今日は、iDeCoの元本保証型商品についてお話ししますね。
iDeCo(個人型確定拠出年金)の元本保証型商品とは、投資元本が保証されている運用商品のことを指します。
このタイプの商品は、事前に決められた利率で運用されるため、投資リスクが低く、安定した運用が期待できます。
ただし、元本保証型商品は利回りが比較的低いため、長期的な運用ではインフレによる実質的な価値の減少が懸念されます。
そのため、若い世代の方やリスクを許容できる方は、より高いリターンを期待できる商品を選ぶことも検討してみてくださいね。
iDeCoの元本保証型商品を選ぶメリット
iDeCoの元本保証型商品を選ぶメリットについてご紹介します。
リスクを抑えた資産形成
iDeCoの元本保証型商品は、投資信託商品に比べてリスクを抑えた資産形成が可能です。
株式や債券などに投資する投資信託は市場の変動による元本割れのリスクがありますが、元本保証型商品はあらかじめ決められた利率で運用されるため、元本が保証され、安定したリターンが期待できます。
通常の定期預金よりも高い利回り
iDeCoの元本保証型商品は、通常の定期預金に比べて高い利回りが期待できます。
iDeCoは長期的な資産形成を目的としているため、長期の運用が可能で、その分利回りも高くなる傾向があります。また、iDeCoには税制優遇措置があり、運用益に対する税金が非課税となる点も大きなメリットです。
積立感覚で無理なく資産形成
iDeCoの元本保証型商品は、毎月一定額を積み立てる感覚で、無理なく資産形成ができます。
給与から天引きで拠出することもできるため、自動的に貯蓄ができ、ライフスタイルに合わせた資産形成が可能です。
また、積立額を自由に変更できるため、ライフイベントに応じて拠出額を調整することもできます。
iDeCoの元本保証型商品を選ぶデメリットと意味ないと言われる理由
iDeCoの元本保証型商品を選ぶデメリットや、「意味ない」と言われる理由についても理解しておきましょう。
手数料負けする可能性
iDeCoの元本保証型商品はリスクを抑えられる反面、手数料が高いという特徴があります。元本保証のための費用や運用会社の管理手数料が含まれるため、運用益が手数料に食われてしまうことがあります。特に長期的な運用では手数料の影響が大きくなるため、シミュレーションを行った上で投資を判断してください。
インフレによる資産価値の減少
元本保証型商品はあらかじめ決められた利率で運用されるため、インフレ率が利率を上回ると実質的な資産価値が減少するリスクがあります。
例えば、年率1%の利率で運用されている商品でインフレ率が2%の場合、実質的には年率マイナス1%の運用となります。
インフレに対抗するためには、より高いリターンを期待できる商品と組み合わせることが重要です。
運用益非課税の恩恵が少なくなる
iDeCoは運用益に対する税金が非課税となる税制優遇措置がありますが、元本保証型商品では運用益が低いため、非課税のメリットを十分に享受できないことがあります。
例えば、年率0.5%の利率で運用される商品では、税引き後の運用益との差がわずかです。
iDeCoのメリットを最大限に活かすためには、元本保証型商品だけでなく、より高いリターンを期待できる商品も検討しましょう。
iDeCoの元本保証型商品がおすすめな人
以下のような方に、iDeCoの元本保証型商品はおすすめです。
- 投資のリスクをできるだけ抑えたい人
- 数年後に退職を予定している人
- 確実に資産を増やしたい人
- 他の投資商品と組み合わせてポートフォリオのリスクを分散したい人
iDeCoの元本保証型商品がおすすめできない人
逆に、以下のような方には、元本保証型商品はあまりおすすめできません。
- 20代や30代などの若い人
- 投資のリスクを十分に理解している人
- 長期的な運用を考えており、インフレによる資産価値の減少を避けたい人
- リスクを取ってでも運用益を増やしたい人
- iDeCoの非課税メリットを最大限に活用したい人
若い方には、多少のリスクを取っても高いリターンを期待できる投資信託商品がおすすめです。
例えば、S&P500やオールカントリーに投資することで、リスクを抑えつつ高い利回りを狙うことができます。
iDeCoを始める際におすすめの証券会社
最後に、iDeCoを始める際におすすめの証券会社をご紹介します。
SBI証券

SBI証券は、iDeCo口座開設数が最も多く、「eMAXIS Slim」シリーズを含むインデックスファンドに投資することができます。
マネックス証券

マネックス証券は、オリコン顧客満足度ランキングで4年連続総合第1位を獲得しており、「NASDAQ100指数」に連動するiDeCo商品を買うことができるのはマネックス証券だけです。
松井証券

松井証券は、「eMAXIS Slim」と「楽天バンガード」シリーズの取り扱いがあり、SBI証券と楽天証券の良いところ取りをした投資が可能です。
まとめ
今回は、iDeCoの元本保証型商品について詳しく解説しました。
元本保証型商品はリスクを抑えた資産形成が可能ですが、手数料やインフレリスクなども考慮する必要があります。ご自身のリスク許容度や投資目標に応じて、最適な商品を選んでくださいね。
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